君の名は。とは何だ。

君の名は。とは、どうゆうお話だったのだろうと考えた。

人生には、さまざまな可能性がある。君の名は。においてもそうだ。瀧が、バイト先の先輩と付き合う可能性。瀧が、三葉と結ばれる可能性。その他。だが、この物語の最後には、瀧は三葉を見つけた。

この物語の組紐は、何を表しているのか。僕には、赤い糸にみえる。さまざまなことがあったとしても、結末は最初から決まっていた。

だが、赤い糸は、本当に1本だけなのか。複数本ある可能性はないのか。

そのことが、この物語のテーマのひとつかもしれない。この物語は、いわゆるパラレルワールドを意識している。三葉が死んだ世界も、三葉が死ななかった世界もどちらも実在する(した)世界だ。

だとするならば、瀧が三葉と結ばれなかった世界も、実在するのではないか。

ではなぜ、三葉が助かった世界線に、瀧たちは行けたのか。それは、瀧の勇気ある行動、前向きさではないのか。また、運もあるかもしれない。だがそれ以上に、神が与えた、精神が入れ替わる仕組み、そしてまた宮水神社に伝わる慣習。すべてが、三葉を助けるためのものにしか感じられない。これは、神(宇宙)が与えたものとしか考えられない。そして、物語が、ハッピーエンドで終わる。

この物語の言いたかったことは、さまざまな災厄があったとしても、我々は、よい世界線に行けるはずだ。という願いみたいなものが入っているように思う。いや、確信的であるかもしれない。

君の名は。に、とらドラの要素が多く入っているのは、たまたまだろうか。

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